漫画

AIに働かせる側へ

経営企画で働く早瀬ユイは、AIを毎日使っているのに、自分の会社でどう使うかが思いつかない。先輩に誘われた全4回の勉強会をきっかけに、仕事の流れを設計して経営会議で提案するまでの話です。登場人物と会社はすべて架空です。

朝のオフィスでパソコンに向かうユイ。架空損保 経営企画部・早瀬ユイ(32)AIに打ち込む毎日だった―― 長い前提文を貼ったAIのチャット画面を見て、ぐったりするユイ。はじめまして。どのようなご用件でしょう?。毎日、はじめまして…… 腕を組んだ課長が、ユイの席の横に立つ。来期の中計に『AI活用』⁠を1本入れてくれ。経営会議は3週間後だ ひとりでAIに案を頼み、ありきたりな案の一覧を見て不安になるユイ。どこかで見た案ばっかり…… 翌日。課長の席。課長がユイの出した案を指でたたき、ユイの魂が抜ける。……誰にでも書ける案だな 夜のオフィスで、ひとり机に突っ伏すユイ。『うちの会社でどう使うか』⁠が、思いつかない……。AIは毎日使ってるのに その夜。夜の給湯室。レンがユイに紙カップのコーヒーを差し出す。遅くまでお疲れさま 少し首をかしげて笑うレン。白石さん……DX推進室って、いつも定時ですよね。最近、自分の仕事はAIに回してもらってるから レンがスマホで勉強会の告知を見せる。全4回AIに働かせる人へ。出欠を登録。AIを使うんじゃなくて、AIに働かせる側に回ってみない? ユイがスマホで出欠登録のボタンを押す。半信半疑のまま、ユイは出欠を登録した Day1 部品を揃えよう。勉強会の会場で白目になるユイ。雛形は配りません。えっ 部品をそろえるたびに、AIの画面のバッジが1つずつ点灯していく。早瀬さん、ですね。経営企画部の。名前で、返ってきた! 「古いファイル、全部消しといて」。全削除を頼んだら、ガードレールの確認ダイアログが止めた。確認が必要です。フォルダ内のファイルを、すべて削除しますか?。止めてくれて、よかった…… Day2 文脈を集めよう。社外秘の資料はしまい、仕事のメモだけをAIに渡すユイ。何を渡さないかを決めるのも、文脈の設計だよ。来週の経営会議の件ですね。通じた……! Day3 特化エージェントを作ろう。完了の条件を書くユイ。画面では実行、確かめる、直すのループが回る。完了の定義、先に書いておくといいよ。AIが、自分で直してる Day4 自動化の仕組みを設計しよう。ホワイトボードに流れ図を描くユイ。調べる役と作る役が並び、確かめる役で合流して、最後に人が承認する。停止条件:3回直してだめなら人に戻す。どこで人が決めるかを、先に決める 廊下を歩くユイ。ガラス越しに受付センターが見える。数日後 受付センター。紙の請求書を手で打ち込む人、書類を1枚ずつ目で確かめる人、分厚いファイルで過去の事例を探す人 ユイの目に光が走る。この手作業はAIに任せられる、と気づく。この手作業、AIに任せられるかも……! 受付センターの風景に、受付、書類確認、査定、支払の流れ図が重なって見える。仕事が、流れ図に見える。受付。書類確認。査定。支払 ユイは、請求業務の「あるべき姿」⁠を描いた。ホワイトボードに、現状(人が手で入力・確認・事例探しをして判断)⁠と、あるべき姿(AIが入力・確認・事例探しをして、最後の判断だけ人)⁠を描き分けるユイ。任せるところと、決めるところを分ける。手で入力。AIが入力。目で確認。AIが確認。手で事例探し。AIが事例探し。人が判断。人が判断。現状。あるべき姿 でも、そこで手が止まった。行き詰まるユイに、レンが手作業の原因を問いかける。ユイはボードに、判断のコツがベテランの頭の中にしかないと書く。その手作業、原因はどこにあると思う?。現状。あるべき姿。原因:判断のコツが、ベテランの頭の中にしかない。手で入力。AIが入力。目で確認。AIが確認。手で事例探し。AIが事例探し。人が判断。人が判断 提案資料づくりも、調べる・作る・確かめるAIに任せた。役割ごとのAIが提案資料を作る。調べる役、作る役、確かめる役。件数を集めました。グラフにしました。前提が抜けています。AI同士で、直し合ってる。直しました 試しに、1件の請求を流してみた。AIが12種類の書類を確認し、過去の似た事例1,284件を照合して、最終判断をユイに求める。ユイは浸水した部屋の写真とお客さまの手紙を見て、書類の行間を読む。書類:12種類、すべて確認済み。過去の似た事例:1,284件を照合。支払額の試算:3パターン。最終判断をお願いします。行間を読むのは、わたしの仕事 経営会議。ジャケット姿のユイが、経営会議で提案する。受付と書類確認をAIに任せるフェーズ1は、既存のシステムのまま始められます。本日は、実証実験までの予算と体制をご承認いただきたいです 役員がシルエットで並ぶ。……人は、減るのかね ユイの真剣な顔。減らしません。例外への対応と判断に、配置を変えます 提案は、承認された。会議室を出たユイを、壁にもたれたレンが迎える。ユイは、声をかけてくれたレンにお礼を言う。通ったね。おめでとう。白石さんが、声をかけてくれたからです 18時。帰り支度をするユイに、後輩が相談する。あの夜のユイと同じ悩み。先輩……AIは毎日使ってるのに、仕事でどう使えばいいか分からなくて あの夜の、白石さんと同じように――。ユイが振り返り、あの夜のレンと同じ言葉で、後輩に勉強会の告知を見せる。全4回AIに働かせる人へ。出欠を登録。AIを使うんじゃなくて、AIに働かせる側に回ってみない?。AIを使う人から、AIで会社の仕事を設計する人へ

次はあなたの番

Day1・Day2の出欠を、調整さんで登録してください。

調整さんで出欠を登録する

勉強会の詳細を見る